シールになった思い出のキャラクターというと、私の世代では、鉄腕アトム、鉄人28号ですね。もう、40年前のことです。鉄腕アトムは、いっぱいありましたよ。当時、鉄腕アトムを知らない人は、日本にはいなかったのではないのかというぐらい人気がありましたから、当然の結果だと思いますが。鉄人28号も、当時は、大人気でいっぱいありましたね。
他には、エイトマン、オバケのQ太郎、などです。今でも、そうだと思うのですが、当時放送された漫画は、すべてがシール化されていました。最初は、漫画だけだったのですが、当時は、これの人気がすごかったので、他の人気ドラマの出演者までがシール化されていたように思います。キーハンターなんかの出演者、千葉真一の物を私、持っていましたよ。
だから、シールになった思い出のキャラクターは、山ほどありますね。でも、その中で一番、代表は何かと尋ねられたら、鉄腕アトムですね。当時は、このキャラクターは、夢のようなキャラクターでした。空を飛ぶ、まるで人間のようなロボット。このような存在は、戦前の日本人の頭の中にはなかった存在でしたから、それが漫画で放送されると、社会に与えた影響は、すごかったようです。かなりのインパクトあったから、シールになる度合いも、他のキャラクターと違って、異常に多かったように思いますね。
この漫画は、手塚治さんが書いています。この漫画家は、もう、なくなりましたが、生前は、超有名でした。この方が日本の漫画を発展させた大功労者なのですよ。だから、漫画家自体が有名なキャラクターになっていましたね。帽子をかぶった手塚治の自画像は、キャラクター化して、シールになっていました。当時、そのシールを私、持っていましたよ。
シールというとだいたい仕事でつかう味気ないものがほとんどですが、そういう事務的なものではなく、キャラクターをシールにしたもの、というのがあります。たいてい小学生むけの雑誌なんかについてくるアニメやマンガのキャラクターがそのままステッカーになっているものが付録でついていたものでして、それを集めていた時期がありました。
私が集めていたシールはたいていそういったマンガのキャラクターものでして、コロコロコミックなんかもけっこうあった気がします。中でも好きだった思い出のキャラクターはドラえもんで、実にいろんなパターンや種類、人物のシールがありました。私がこれらを集めていたのはもちろん貼り付けて遊ぶためですけど、これ、実は机に貼り付けていたのです。
といっても学校の机だと先生に怒られますので、家の勉強机にドラえもんのシールを貼り、その空間でお話をつくってしまいます。もちろん、オリジナルにはなかったような荒唐無稽な話で、そういうのをシールから連想するのが少年の日の私のささやかな楽しみでしたね。
いろいろなキャラクターがシールになりましたが、ガンダムとかロボットものもけっこう格好よくて好きでした。ずらっと並べて貼り付けて、小隊をつくったりして遊んだものです。今から考えるとものが少ない状況では工夫して遊ぶということが必然的だったのでしょうね。
シールになった思い出のキャラクターとして真っ先に思い浮かぶのがスタジオジブリ作品の「となりのトトロ」です。僕が小学生くらいの時にリアルタイムで映画館に見に行って ジブリ作品に嵌るきっかけになった作品だし、キャラクターの可愛らしさからいっても この作品が僕の中では一番ですね。
トトロにはグレーの大きいのと、ブルーの中くらいのと、白の小さいのがいるんだけど、シールになるとどれも同じ大きさになってしまうことが、妙に可愛いと思いましたね。同じ大きさで横並びなんて映画では見られないので、貴重ですよね。あと四葉のクローバーをバックにしたシールが僕のお気に入りでした。
他にも絵本のキャラクターで「リサとガスパール」のシールも好きですね。素朴な感じでほのぼのしていて、本好きの僕からすると絵本のキャラクターというとすこし別格という感じです。だってストーリー・物語があって、それを思い浮かべて楽しい気持ちになれるのでいいですよね。
あとムーミンのキャラクターの「ニョロニョロ」が僕のイチオシキャラクターで、でもシールになると、やはりムーミンやスナフキンなどは人気のキャラクターなので、ニョロニョロのシールはそれ程にない。もっと種類が沢山あればいいのにと密かに願っていたのですけど、以前確認した時から大分時間が過ぎているから、少しは増えているかもしれませんね。
シールを集めなくなってから数年、あの頃私が大切にしていたシールは時々ひょっこりと現れては当時の事を思い返させます。
当時と言っても小学生の時なので、五年くらい前のことだったかと思います。私は高橋留美子さんの「犬夜叉」が大好きで、ほんの少しのお小遣いを衝動的にシールに費やす事も稀ではありませんでした。確か複数枚入り一パック二百円そこらのそのシールを、お店で目にする度に買っていたような気がします。
溜まっていくシールを、私は一枚一枚丁寧にクリアファイルに貼っていました。なぜか、というとそれがなかなか思い出せないのですが、集まったシールの量を実感したり、並べて眺めたりしたかったからだと思います。キャラクターごとに並べて、見やすいように縦横も揃えて。決して几帳面な方ではありませんが、思い入れが深いと、面倒でも綺麗に並べたり飾り付けたりしたくなります。
きっとこのシールを小さなケースにでも入れてどこかにしまっておいたなら、私はきっと気づかないうちになくして、そのままシールの存在を忘れてしまった事でしょう。しかし、クリアファイルいっぱいに貼り付けられたものは、掃除をしようと思って部屋を片付けている時にひょっこりとその姿を見せて、私に小学生の頃のことを思い出させてくれます。
この先もきっと、私はあのシールを見て小学生だった頃の自分を懐かしむのでしょうね。